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2019年8月26日
第27回寺子屋歯っぴー塾を開催しました

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8月10日に「口腔機能」をテーマに第27回寺子屋歯っぴー塾を三阪歯科医院歯っぴールームで行いました。8月10日に「口腔機能」をテーマに第27回寺子屋歯っぴー塾を三阪歯科医院歯っぴールームで行いました。

1時間目は院長より「タオル引きちぎりトレーニング(THT)」についての講義がありました。人類は約350年前から肉食を取り入れ、野生の動物の肉を前歯で引きちぎって食べていたので、サルの顔からヒトの顔になり、現在の人間になってきたといわれています。

人類は1万年前に穀物の栽培を始めました。そのため肉を引きちぎって食べることが少なくなり、結果として引きちぎる筋肉などが廃用萎縮(退化)し、それが身体の不調和になり、いろいろな病気を起こしています。例えば顎関節症、歯列不正、呼吸不全、顔面変形、自律神経失調など様々な不定愁訴があります。症状の現れ方はそれぞれ異なりますが原因は同じで、顎顔面成長不全により起きているとのことです。この退化をコントロールできれば、予防にもなり治療もできるという内容でした。

今回一つの対処法としてタオルの引きちぎりトレーニングを実習しました。退化した筋肉群を効果的に鍛えることができます。必要なものは、「タオル」と「ギュッと入れる力」「続ける努力」です。成功するコツは『コツコツ行うこと』です。わずかな時間でしたが、身体中が温まり、筋肉に効いて いるなと感じました。当院でも小児の咬合育成をテーマにしていますが、強力なツールになると確信しています。これから機会あるごとに皆様にお伝えしていきたいと思います。

2時間目は歯科衛生士の小原美恵による「お口を使った遊び」についての講義でした。口腔機能の正しい発達や、回復には、お口のトレーニングを必要とすることが多々あります。しかし、トレーニングを続けることはその必要性や意味を理解している大人ですら難しいものです。そして、口腔機能の発達が重要となり、トレーニングの効果が大きく期待できる小さな子どもが続けることは特に困難です。そこで口を使った遊びが役に立ちます。口を使った遊びは楽しみながら口腔機能に関連する筋肉群の機能向上を目指すことができます。遊びの中でお口の機能を鍛えられるのです。

今回は代表的な口遊びとして、「顔じゃんけん」と「ストロー吹き矢」の紹介と実践をしました。

顔じゃんけんは、グー・チョキ・パーをそれぞれ、口をすぼめる・舌を出す・口を開ける、で表現します。大 げさに表現しないと自分が何を出しているかが伝わらないため、思った以上に顔の筋肉を使うことに気づきま した。講義の中では、院長とご参加いただいた皆さんとで勝負をしました。3回ほどで決着がつきましたが、これだけでも顔が疲れました。これからは、普段のじゃんけんを「顔じゃんけん」に変えてみてはいかがでしょうか。ストロー吹き矢ではストローで綿棒を飛ばして、点数の書かれた箱に入れる遊びをしました。赤・青・黄・白の4チームに分けてゲーム形式で行いました。結果は赤チーム840点、青チーム1000点、黄チーム1200点、白チーム780点と黄チームの勝ちでした。勝ったチームにはささやかな景品をお渡ししました。皆さん思った以上に熱中し、楽しんでいただき、正に遊びの中でお口の機能を鍛えることを実践してもらえたようで何よりでした。今回紹介した口遊びはほんの 一部で、他にもいろいろなものがあります。小さなお子さんが楽しんでトレーニングを続けられるような遊びをこれからも どんどん紹介していきたいと思います。

3時間目は、山﨑真理子先生(ソプラノ)、矢持真希子先生(ピ アノ)を外部講師としてお招きし、「夏のメドレー」と題して講演をしていただきました。最初に小さな子ども向けに歌に合わせたリズム遊びを紹介していただきました。歌に合わせて体を前後に動かしたり、複数人で手を繋いで回ったり、「ふるさと」の歌に合わせて手を交互に握り合ったりと楽しく体を動かせました。その後、歌の前の発声練習として、皆でカノンを歌いました。最初は怪しかったカノンも何度か練習して最終的には綺麗にまとまりました。

「夏のメドレー」は「茶摘み」「夏は来ぬ」「かもめの水兵さん」「とんぼのめがね」「七夕さま」「お星さま」「海(中山晋平ver.)」「われは海の子」「砂山」「椰子の実」の10曲でした。少し洒落てサマータイムの前奏から始まり、途中に「ラ・メール」の間奏を挟みつつ10曲をメドレーで通しました。聴き慣れた歌もメドレーで歌うことでより楽しんで歌えたと思います。メドレーを歌う前には、山﨑真理子先生による「かんぴょう」と「長崎の鐘」の演奏を聴かせていただきました。「かんぴょう」は軽快な楽しい歌で歌詞の中に「かんぴょう」という言葉がなんども出てきます。「長崎の鐘」では途中でお客さんも参加し、とても盛り上がりました。

歌を歌うという行為は呼吸筋、表情筋と口腔機能に関わる重要な筋肉を鍛えることができます。そして何より楽し く、気持ちのいいものだと改めて気づきました。

参加者の声/院長講和
小さい時から口の機能を鍛えていなかったことを痛感しました。親子でTHT頑張ろうと思います。
表情筋を鍛えることが全身とつながっていることがわかりました。コツコツと続けます。
口腔機能は自然と身につくと思っていましたが、獲得するものなんですね。生活と共にあることがよくわかりました。

参加者の声/口遊び運動会
ストローゲームは簡単なのに面白く良いアイデアだと思う。老人会でもやってみようと思う。
楽しく鍛えることができるので子どもと家でやってみようと思う。
チーム戦でコミュニケーションも取れ最高。燃えました。

参加者の声/山﨑先生の感想
子供をあやすぎっこんばったん舟こぎやフォークダンスのように手をつないで回るのが楽しかったです。幼児の子も泣いたりぐずったりしないで参加していて驚きました。輪唱とても楽しかったです
日頃歌う機会がなく今回沢山歌えました。大声で歌うのは気持ちよく最高です。
歌唱指導もよく、懐かしい歌ばかりで子供の頃を思い出しました。思い切り歌い若返りました。
先生の歌声、笑顔とても素敵でした。また参加したいです。