12月7日（土）に第29回寺子屋歯っぴー塾を開催し、45名の方々のご参加をいただきました。 1時間目は院長より「将来寝たきりにならないために健康寿命を伸ばそう。先づはフレイルについて考えてみよう！」と題して講義がありました。新聞記事から、超高齢社会の現状や人口動態、医療費などの問題を取り上げました。

健康寿命と平均寿命の差は現在男性9年、女性12年あり、その期間を多くの人は要介護の状態で過ごすことになります。フレイル状態では要介護リスクは2倍になります。

フレイルには①健康と要介護の中間であること。②まだ健康に戻れる段階であること。③身体・心・社会性と関連があること。と3つのポイントがあります。些細な衰えに気づき、それを自分のこととして捉え、行動変容していくことが大切です。
要介護になるルートは2パターンあります。1つは病気によって急激に身体機能が低下するパターンです。2つめは加齢による口腔機能の衰えから低栄養になり、による筋肉量の低下（サルコペニア）から活動量の低下（ロコモティブシンドローム）へと進みこれが連鎖的に進行し、要介護状態へと進むパターンです。2つめは早く気づくことで予防をすることができ、その初期に口腔機能の衰えであるオーラルフレイルがあります。
三阪歯科では来年度よりフレイル予防教室や山﨑真理子先生の歌唱教室、また子どもの時期にに口腔機能を発達させる赤ちゃん教室を開催していきます。皆様のピンピンコロリのお手伝いをしていきたいと思います。

2時間目は今回で3回目となるフレイル予防体操でした。
加齢に伴い、歩くための下肢筋力、姿勢を支える体幹の筋力、荷物を持ち上げたりする上肢の筋力などが低下します。フレイル予防体操は、介護を受けない体力作りを目指す皆様が自主的に取り組む健康づくりです。今回も前回と同様、椅子に座って体操を行いました。
座ってできる運動ですので、膝、足にかかる負担が小さく安全です。また、椅子が体を支えてくれるので、立位では動かしづらい骨格筋までもしっかりと動かすことができます。今回は、歌を歌いながら体を動かしていただきました。歌を歌うことで、有酸素運動となり、肺を鍛えることがもできます。ドレミの歌を歌いながら手足を伸ばし、お尻で前後に動いたり、皆さんしっかり動けていました。
また、毎回好評の365歩のマーチに合わせて動き、皆様の笑顔に、逆に元気をもらいました。
3時間目の前に院長が65歳の手習とフレイル予防に始めたアルトサックスで「星に願いを」を演奏しました。少し上達がみられました。

3時間目は山﨑真理子先生の音楽教室でした。今回で3回目となりますが、徐々に参加者も増えています。スタートは黒崎愛先生のピアノ伴奏で真理子先生によるシューベルトのセレナーデ独唱でした。透き通ったソプラノにみなさん魅了されていました。
次に発生練習、4グループに分けたカノンの練習で参加者の表情も大変良くなってきました。今回の合唱は冬の歌のメドレーで「おおさむこさむ」から始まり「雪の降る街を」まで9曲を指導付きで一挙に歌いました。次に「白い思い出」をフーガも交え歌いました。だんだんと声も大きくなり会場に響き渡りました。約1時間たっぷりと歌い表情筋も緩み全身暖かくなりました。
次に美空ひばりの「津軽のふるさと」を再び真理子先生の独唱で聴きました。目を瞑って聞いているとリンゴの故郷津軽の情景が鮮やかに浮かんできました。最後にリンゴつながりで「リンゴの唄」を全員で熱唱しました。あっという間の時間でしたが参加者からは大好評で次の開催が期待されています。
今回フレイルをテーマに開催しましたが、本日行った体操や、歌唱も予防対策になります。これからも機会を作り皆様の健康作りのお手伝いをしていきたいと思います。

●フレイルという言葉を初めて聴きました。自分では元気のつもりでも年相応に老いています。ピンピンコロリを目指したいものです。
●フレイルの前にオーラルフレイルがあるのですね。口腔機能低下症に気をつけたいですね。なんといっても口は生きる原点です。
●なんかも聞くことで頭に残ります。今回フレイルを再認識しました。夫婦共々健康でいたいですね。 ●心と体の反比例を感じます。これがフレイルでしょうか？体を動かすことの大切さを感じます。
●いろんなフレイル体操を学びました。家でも取り組んでみます。
●なかなかついていけず悔しかった。普段高齢の仲間とばかり接しているので体が動かせていませんでした。
●「365歩のマーチ」に合わせた体操が少し汗ばみ楽しい時間でした。 ●美しい先生を見ながら、優雅なしぐさで、優しく綺麗な声を出すようにならってとっても良かったです。こうやって歌うのだなと学べました。
●久しぶりに懐かしい歌を大きな声を出して歌いました。大きな声を出すのは心と体に大変良いと思いました。
●毎回感動します。もったいないくらい身も心も救われています。
●綺麗な声を目の前で聞かせていただき感激しました。小学唱歌久しぶりに歌って、子どものころを思い楽しい1日でした。
●楽しく一緒に歌えて明るくなりました。日頃大きな声を出すこともないので元気が出ます。素敵な歌も聞くことができて良かったです。
●先生の指導により皆で美しいハーモニーが出せました。音楽って楽しいですね。これからもこのような企画をお願いします。