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2020年2月18日
離乳食は必要か? ”手づかみ食べ離乳法”

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先日、離乳食に関する面白い本を読み、これから赤ちゃんを育てる方々に情報の一つとして知っていただければと思いました。
子育てをしていると、いつから離乳食を始めるのか、どういったものを食べさせるべきなのか悩むことも多いと思います。育児本を読むと離乳食の開始は、座れるようになり、舌でスプーンを押し出さなくなる頃、おおよそ6ヶ月頃となっています。
私もこれにのっとって娘が座れるようになり、スプーンを舌で押し出さなくなるのを確認して離乳食を開始しました。離乳食開始はおおよそ7ヶ月くらいでした。口の機能発達について多少勉強していたので、娘の目の前にスプーンを構えて娘自らが捕食するのを待つなど、スプーンでの与え方には注意していました。

しかし、今回読んだ本の離乳食の与えかたは私の知っている従来の方法とは違いました。本の帯にも『ピューレをスプーンではもう古い』と書いてあります。興味深かったのは赤ちゃん主導であるという点、つまり離乳食の開始時期は赤ちゃんが決めるということです。
赤ちゃんの体の機能は、〈寝返り→ずり這い→ハイハイ→座る→つかまり立ち→歩行〉と順に発達していきます。順を追うことで次の段階に必要な筋肉や体の機能が身につくのです。お口の機能も同様だと書籍では解説しています。赤ちゃんは最初、色々な物(食べ物以外も)を舐めたり口に入れたり、モグモグしたりします。硬いもの、大きいものは吐き出し(時には咳き込みながら)ます。こうしたことを繰り返し、お口の機能が発達していき準備ができれば自然と物を咀嚼し飲み込みむというのです。
確かに私は娘に歩く練習を私主導でさせた記憶はありません。上記の発達段階を追って行き、ある日勝手に歩き出しました(初めて歩いた日の感動は忘れません)。

それでは、お口の機能だけ食べ物の柔らかさを調整したりして我々が手を出す必要が果たしてあるのか?物を食べるという動作は本能であるはずです。おそらく自然に身につくのでしょう。私たちは食事を、赤ちゃんと共に囲むだけで良いのです。赤ちゃんが食べ物に手を出し、遊び、舐め、咥え、吐き出し、かじり、そしてある日飲み込みます。おおよそ1年くらいかかるそうですが、これまでは母乳から必要な栄養を取れるので離乳食はお口の機能発達のための練習ととらえて良いそうです。
本の中には赤ちゃん主導の離乳食のメニューや方法も詳しく載っています。海外の訳本なので日本の食事には少し合わないところもあり、メニューについては考える必要があるものの、今までの離乳食の与え方を考えさせられる内容でした。興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。