各種診察
保険適用治療・口腔機能低下症
お口の機能(口腔機能)で最も重要なことは、栄養を摂取する、食べる機能です。生きるためには栄養を摂り続ける必要があり、人の一生は食とともにあると言えます。つまり生涯に渡って口腔機能を維持していく必要があるのです。
最近歯科では口腔機能が改めて見直され始めています。今までは失われてしまった歯の形態を回復することに重点が置かれていました。しかし、食べるという行為は当然ながら歯だけで行うものではありません。口の周囲の筋肉が総合的に働くことではじめて食べることができるのです。口腔機能が衰えると食べる能力が低下し、栄養の不足や偏りが生じます。そして、全身の衰えへと繋がっていくのです。
口腔機能の低下による問題を国も重要視し始め、高齢期(50歳以上)・子ども(18歳以下)に対し、口腔機能の維持と育成に関する検査・指導が保険収載されています。
最近歯科では口腔機能が改めて見直され始めています。今までは失われてしまった歯の形態を回復することに重点が置かれていました。しかし、食べるという行為は当然ながら歯だけで行うものではありません。口の周囲の筋肉が総合的に働くことではじめて食べることができるのです。口腔機能が衰えると食べる能力が低下し、栄養の不足や偏りが生じます。そして、全身の衰えへと繋がっていくのです。
口腔機能の低下による問題を国も重要視し始め、高齢期(50歳以上)・子ども(18歳以下)に対し、口腔機能の維持と育成に関する検査・指導が保険収載されています。
口腔機能の発達と低下
口腔機能は小児期から発達し、高齢期に低下していきます。
生涯にわたって口腔機能を維持するには、小児期の健全な口腔機能発達と高齢期の口腔機能維持が重要です。
生涯にわたって口腔機能を維持するには、小児期の健全な口腔機能発達と高齢期の口腔機能維持が重要です。
高齢期での口腔機能低下症
高齢期は筋力の低下により口腔機能も低下していきます。
口腔機能が低下した状態を「口腔機能低下症」といいます。また、近年は筋力の虚弱(フレイル)が問題となっており、全身のフレイルは口腔機能の低下(オーラルフレイル)から始まると考えられています。高齢期では低下した口腔機能を回復したり、低下しないよう維持していくことが必要です。
次のチェック表にあげた症状がある方は口腔機能低下症の疑いがあります。
口腔機能が低下した状態を「口腔機能低下症」といいます。また、近年は筋力の虚弱(フレイル)が問題となっており、全身のフレイルは口腔機能の低下(オーラルフレイル)から始まると考えられています。高齢期では低下した口腔機能を回復したり、低下しないよう維持していくことが必要です。
次のチェック表にあげた症状がある方は口腔機能低下症の疑いがあります。
口腔機能低下症チェック | |
❶ | 食べ物の量・種類を控えることがある |
❷ | 食事時間が長くなった |
❸ | 歯や入れ歯の調子が悪くないのに噛むのが困難になった |
❹ | 思い通りにしゃべるのが困難だ |
❺ | 最近体重が減った |
❻ | 缶やペットボトルの蓋が開けにくい |
❼ | 歩くのが遅くなった |
口腔機能低下症の検査
口腔機能低下症の検査は次の7項目を調べます。
⓵ 舌苔(舌の上の汚れ)の検査
舌苔とは舌の上の白い苔のような汚れです。
これを見ることでお口の清潔度を確認します。また、舌苔は舌がよく動いていると付着しにくいことから、舌がしっかり動いているかの確認にもなります。
これを見ることでお口の清潔度を確認します。また、舌苔は舌がよく動いていると付着しにくいことから、舌がしっかり動いているかの確認にもなります。
⓶ お口の乾燥の検査
専用の機械を使用しお口の乾燥度を測定します。唾液がしっかり出ているかを確認します。
⓷ 咬合力の検査
特殊なフィルムを噛み、機械で読み取ることで咬合力を計測します。
⓸ 舌・唇の運動機能検査
パ・タ・カを5秒間で何回言えるかを数えることで、舌と唇の運動能力を調べます。5秒間で6回以上が正常値です。
⓹ 舌の力の検査
舌圧計という舌の力を計測する機械で、舌の力を計測します。小さい風船を舌の力で潰して想定します。
⓺ 咀嚼能力検査
食物を細かくかみ砕く能力について調べます。特殊なグミを10秒間咀嚼し、その細かさで計測します。
⓻ 嚥下機能検査
物を飲み込む能力を調べます。専用の質問用紙を用います。
上記の7項目のうち、3つ以上基準値より測定値が低い場合は、「口腔機能低下症」と診断されます。
上記の7項目のうち、3つ以上基準値より測定値が低い場合は、「口腔機能低下症」と診断されます。
口腔機能低下症の治療
検査で問題のあった箇所を対象としたトレーニングを行います。
月に1度来院していただきトレーニングの効果・内容を検討します。
最近ものを食べ辛くなったなど、少しでも気になることがあれば、是非検査を受けてください。
月に1度来院していただきトレーニングの効果・内容を検討します。
最近ものを食べ辛くなったなど、少しでも気になることがあれば、是非検査を受けてください。